森の中の映画館。

不定期に映画の感想記事を投稿します。

映画【スーパーマリオ魔界帝国の女神】※ネタバレあり。


※この画像は生成AIで作ったイメージ画像です。

スーパーマリオ魔界帝国の女神】

1993年丨アメリカ丨ファンタジーアクション
『出演』
ボブ・ホスキンス
ジョン・レグイザモ
デニス・ホッパー
サマンサ・マシス

『監督』
ロッキー・モートン
アナベル・ヤンケル

『音楽』
アラン・シルヴェストリ




50億円を投じたファンタジーアクションらしく、夫もしきりに勧めてくるので(夫は未視聴で私を実験台にしようとしているようです)、U-NEXTでちょっと見てみました。

スーパーマリオは私もマリオカートやら、やったことがありますが、そこまで詳しくはありません。
あのゲームをどうやって映画化したのか、気になるところです。


※ネタバレしていますし、長文なのでご注意ください。


冒頭から唐突な恐竜アニメがお目見えします。
ブルックリン6千5百年前、地球に巨大な隕石が衝突、恐竜たちは全滅。(グッバイ、ダイナソー

しかしその恐竜が生きていたら…もし異次元が誕生していたら?



そしてときは現代より少し前、雨が振りしきるブルックリン20年前の夜の街に舞台は移ります。


協会の前に恐竜の卵らしき物を託す若い女性は、何やら謎の男(組織?)に追われている様子。


そして何と、卵からは人間の赤ちゃんが誕生します。見守っていたシスターたちも、これにはびっくりです。


舞台は漸く現代のブルックリンに移ります。

電話が鳴り、マリオブラザーズ・配管サービス』に、仕事の依頼が舞い込みます。
カフェの食洗機が壊れたとか。仕事はあまり儲かっていない様子。(家賃も数ヶ月前から滞納している)


マリオは、ほんのりぽっちゃり系、ハスキーボイスの中年男性です。(若干髪の毛が寒め)


もう一人の主役、ルイージですが、ヒップホップ系風味の若者?ちょっと年齢不詳ですが、マリオよりはかなり若く見えます。


この二人、年の差いくつなんだろう。


早速カフェの食洗機を直しに仕事に向かうマリオ&ルイージ兄弟。
(ここまでスーパー感は0)


現場に着くと、ライバル会社(スカペリ建設)の車が止まっています。

どうやらここら一帯、大規模な建設計画が中断されている様子で、テレビ局の取材も来ています。。
理由は大学生が恐竜の化石を発掘するためだとか。(マジかよ!?)


大規模建設計画が、この恐竜の卵発掘のために中断されたスカペリ建設の偉い人が、発掘チームのリーダー(若い女性)に、今直ぐ工事を再開するための交渉に訪れます。


もちろん、発掘チームのリーダーの答えはNO!
しかしスカペリ建設はリーダーを脅してきます。(汚いやり口です。しかも嫌がらせまでしていた様子。完全に◯社のやり口)


発掘チームのリーダーが街を歩いていると、クッパの(クッパ人間なの!?)手下に狙われている様子。


そこにマリオたちは仕事帰りでしょうか、車のラジエーターがイカれてしまったようで、車からは煙が出ています。(かなり年季の入った車)


マリオに指示されたルイージが、公衆電話で留守電を確認していた所、電話をしたいリーダーがやってきます。


リーダーに見惚れるルイージは、留守電確認中なのにリーダーに電話を譲ってしまいます。(完全にリーダーに惚れたようす)


戻ってきたマリオに、リーダーのことを綺麗な人だと告げるルイージ、マリオは「声をかけろ」と焚き付けます。


電話が終わったリーダーは、ルイージに電話を譲ってくれたお礼を言いにきます。(礼儀正しい、好感が持てる)
そしてリーダーの名前がデイジーだと判明。


ルイージは女性を誘うのが上手くないらしく、マリオに助け舟を出されつつ、デイジーを車で送ると申し出ます。

何となく身の危険を察知しているデイジーは、マリオたちの車で送ってもらうことにするのです。


さらに何とマリオの助け舟で、デイジーをディナーに誘うことに成功。

このディナー(マリオ&ルイージ、デイジー&マリオの恋人ダニエラの4人)の席で、デイジーが聖テレサ協会に捨てられていたことが判明します。(なんと冒頭の卵から生まれた赤ちゃんがデイジーだった!!)

そしてデイジーが身につけているペンダントは、生まれたときから身につけていたものだということも。(ラピュタの飛行石感がある)


さらになんと、ルイージとマリオは血がつながっていないことも判明します。
ハッキリ名言されていませんが、ルイージは小さい頃からマリオに育てられていたことを話します。(ここまで情報量が多め)


そんな中、マリオの恋人がデイジーを狙う輩に拉致されてしまいます。(まさかこっち!?)


そんなことは露知らず、デイジーを送るルイージ、打ち解けた2人はデイジーの案内で、発掘現場を見てまわります。(デート感がある)


良い雰囲気だった2人の前を、スカペリ建設の奴らが嫌がらせを仕掛けてきます。
発掘現場の洞窟内に水を放ち水浸しにする気のようです。(汚ねぇやり口だぜ!)

ルイージとデイジーはマリオに助けを求め、配管修理をして、見事水を止めることに成功。
マリオは腕のよい配管工のようです。(マリオのみ少しスーパー感が出てきました)


修理が終わったマリオたちは、水を止められて戻ってきた輩たちに襲われ(今度はクッパの手下)、デイジーは連れ去られてしまいます。(やっとスーパー感が出てきたところだったのに)


あとを追いかけるマリオ&ルイージですが、岩の中から助けを求めるデイジーの顔が浮かび、手を伸ばすもペンダントにしか手は届きませんでした。(どういうこと!?)


そしてその岩の中にルイージとマリオは飛び込みます。
その中にも洞窟が続いている…通路の先には今まで行方不明だった人たちが閉じ込められている部屋がありました。


そこに流れる『クッパ・ユニオン行きは運休…云々』の案内放送、そして連れ去られるデイジー、いきなり摩訶不思議要素が入り込み、片時も目を離せない状況になってきました。


辿り着いた先は、不思議な街。(一体ここはどこなのか!?)

この街には至るところにキノコ菌が蔓延しているらしく、陰鬱としていて、小さな恐竜のような生き物もいます。(ほんのりバイオレンス感も漂っている)


見かけ人間の姿のクッパと見かけ女性のレナの2人は、人間界には素晴らしい資源がある、的な事を言っており、6500万年前、ここに閉じ込められたと言っております。

「石とプリンセスを取り戻す」とも。(プリンセスってまさか!?)


クッパたちの目的は、こちらと人間界を融合させ、哺乳類を排除することらしいです。(へぇ)


クッパの元にデイジーを拐った手下が戻ってきますが、ペンダントはありません。どうやら、次元を融合させるにはあのペンダントが必要らしい。


現在ペンダントを持っているマリオたちは、2000クッパコインの報酬付きの指名手配されてしまいます。(いまいち幾らくらいなのか分からない)


そんな中、ペンダントをまずい輩に奪われてしまいます。
ここらへんから物語は急激におかしな方向に路線が変わってきます。(この輩も脚にジェット噴射できるジャンプブーツを装備していて、空を飛ぶんですよね、因みにふくよかな女性です)


この街は完全にイカれてます。この物語が徐々に本性を現してきたようです。


ついに捕まってしまうマリオたち。
除菌に次ぐ除菌、この街ではキノコ菌が天敵のようです。(ゲームの設定を生かしているんでしょうね)
警察署の写真の撮り方が独特すぎる。


どうやら隕石の衝突で、2つの世界ができたそうで、『外のキノコ菌が昔の王らしく、退化させられたとか…その報復でこの街を荒廃させようとしている』と収監されている男は語りますが、すみません、ちょっと何言ってるか分からないですね。


例のペンダントを奪いに、弁護士のふりをしたクッパがマリオたちに面会にきますが、マリオたちがペンダントを持っていないとわかると正体を現します。(クッパは短気)


新退化ルームに連行されるマリオたち。(新?リニューアル済なのか)

そこには恐ろしい光景が…。
クッパ派のミュージシャン男性が、生物を退化させるメカによって、グンバと呼ばれる知能の低い爬虫類のような顔に退化させられてしまいます。(もれなく知能も退化します)


ここでクッパティラノサウルス・レックスの進化した姿だということが判明します。(カッコいい!恐竜は大好きです!)


何とか逃げ出すマリオたち。暫く追手とのカーチェイスをお楽しみください。


シーンはクッパ側へと移ります。
綺麗に身支度させられるデイジー、着ているドレスは母のものらしく、デイジーの母は、この世界がクッパに支配され、デイジーとペンダントの石を異空間に連れて逃げたことを、クッパの側にいた女性レナに告げられます、そして亡くなったことも。

デイジーの父親は見方によっては生きているとか。


クッパの前に連れてこられてデイジーの前には、クッパにペットとして飼われている子供の背丈くらいの恐竜ヨッシーが近付いてきます。(まんま恐竜、恐竜大好き!可愛い!)

デイジーは恐竜の子孫だと言い寄るクッパ。(気持ち悪い)


再び場面は砂漠を歩くマリオブラザーズへ。
マリオたちの前にクッパの手先が現れますが、車の操作を誤りマリオたちに捕まって尋問されます。

デイジーの持っていたペンダントは、6500万年前、地球に衝突した隕石の欠片だということを聞き出します。
その隕石欠片を再び隕石にはめれば、2つの世界が融合されるとか。(なんてこった!!)

その世界の王として君臨しようとするクッパ、今までなぜそれを実行しなかったのかというと、封印されていたことが原因だったようです。


さらにその封印を解いたのが、冒頭に登場した『スカペリ建設』の開発が原因だったというわけです。

ルイージは石と引き換えにデイジーを解放するように条件をだし、手下もそれを飲みますが、石はふくよかな女性に奪われています。
その女性の名はビッグ・バーサというらしい。(悪い方で有名なようです)


ゴミ収集車を奪い、街に潜入するマリオたち一行。
クラブのような所に変装して侵入、ビッグ・バーサを見つけ接触。
ビッグ・バーサとダンスをすることになるマリオ。
ダンスをしながらビッグ・バーサのしていたペンダントを奪うことに成功します。(やったぜ!)


しかし店の受付でマリオたちの正体がバレていて、クッパの元には通報済、レナとクッパの手下たちがクラブに現れます。
その騒ぎの最中、ペンダントはレナの元に渡ってしまいます。
手下は囚われの身に。


逃げるマリオたちを助けたのは何とビッグ・バーサ!
彼女のジャンプブーツまで貸してくれます、そして別れ際にマリオとキス!(この映画初、洋画必須のキスシーンいただきました)


ところ変わって、グッパのアジトに場面は移り、ある部屋の天井には巨大なキノコ菌が繁殖していました。
キノコ菌を煽るグッパ。(恐らくこのキノコ菌が例の王…?)


グッパのアジトのタワーに潜入することに成功した、マリオブラザーズ
そこのロッカーに偶然あった赤いツナギと、緑のツナギに着替えます。(キャップもかぶってるよ!)


そんな中囚われたデイジーの元にレナが現れ、デイジーを◯そうとしますが、ヨッシーの妨害により部屋を逃げ出すデイジー。(ヨッシーがとにかく可愛い)

逃げ出したデイジーは、そこで彼女を拐った手下2人と出会い、デイジーに食事を運んできたグンバを助けたり、何やかやで合流、行動を共にします。


デイジーの父親のことも知っているらしい手下は、父親の元へ案内します。

なんとデイジーの父親とは、あのクッパが煽っていた、退化させられた大きなキノコ菌だったのです。(そんなぁ…)


そこにヨッシー登場、ヨッシーに指示され、部屋にあったメカを手にするデイジー、そして通信機でマリオたちに自分の居場所を知らせますが、全てクッパに見られています。


デイジーの元へ急ぐマリオブラザーズ、向かう途中、小さなキノコを掴むルイージ。(フラグか!?)

そんな折、哺乳類退化準備完了との情報がクッパの元へ。クッパは命令を下していないようす、命令を下したのはレナの独断でした。

レナ逮捕命令を下すクッパ。(わちゃわちゃしてきました)


何とかマリオブラザーズがデイジーのいる部屋に到着、無事3人は合流することができました。
マリオたちに、キノコ菌の父を紹介するデイジー
ノンデリ発言のマリオ。

元はこの世界の指導者でしたが、クッパにより退化させられたのです。
忘れていましたが、マリオの彼女(ダニエラ)も拐われてここに囚われているようです。


ダニエラを助けに向かう一行ですが、そうは問屋がおろしません。
デイジールイージクッパに捕まってしまいます。

そしてレナも捕まり、ペンダントは奪われます。


単独でダニエラ救出に向かうマリオ。
囚われていた他の女性たち、全員で脱出します。
脱出方法が遊園地のアトラクション感があって楽しそうです。(私も加わりたい)


ペンダントを手に入れたクッパに解放された様子のデイジー、そしてルイージ、レナ。
そこに脱出したマリオたちが突っ込んできて、無事皆合流します。


クッパと対峙するマリオ。(わちゃわちゃ戦っている)


マリオとクッパのわちゃわちゃで、落としたペンダントをキャッチして逃げるレナ。(ここでちょっとおもしろ見せ場アリ)
レナを追いかけるデイジーたち。


レナが隕石に石の欠片のペンダントをはめ込んでしまいました。
はめ込んだ瞬間、骨になるレナ、この欠片をはめ込むことに耐えられるのはデイジーだけのようです。

クッパと戦うマリオもピンチだし、あちこち大変な事態で、こちらも反応しきれません。
投げたボー爆弾も地面の裂け目に落ちてしまいました。

マリオたちの体が消えていき、融合が始まってしまい、現代のブルックリンに姿をあらわすクッパとマリオ。


デイジールイージは、はめ込まれた石の欠片を何とか取り除こうとしています。(いけるのか?)


退化させる銃型のメカで、スカペリ建設の偉い人を猿に退化させてしまうクッパ
退化メカがマリオに向けられますが、持っていたキノコが守ってくれました。
そしてまた場面はもう一つの世界へと戻ります。

デイジールイージが、石の欠片を取り除くことに成功したようです。

そんなデイジールイージに、デイジーが助けたグンバが、退化メカを渡してくれます。(善行は返ってくるんだね)


ビッグ・バーサも再び登場、ジャンプブーツを貸してくれます。(いい笑顔)


マリオの元にジャンプブーツで現れたルイージ、2人で退化メカをクッパに向けてブッ放します。
徐々に退化していくクッパの元に、地面の裂け目に入ったボー爆弾が爆発。(ナイスタイミング)

恐竜の姿に戻ったクッパにとどめをブッ放すマリオブラザーズ、ついにクッパを倒しました。


クッパを倒したマリオブラザーズにわく街の人々、そしてキノコ菌に姿を退化させられたデイジーの父親も、元の姿に戻ることができました。


欠片のペンダントを手にしたデイジーは、レナが骨になった洞窟へとマリオブラザーズを元の世界に返すため、ペンダントの光を洞窟の壁にあて、道を作ります。


一緒に元の世界に戻ろうと言うルイージに、落ち着くまでは行けないというデイジー


2人は愛しあう仲になっていたようです。
ここで洋画必須のキスシーン2をいただきました。
(一時の)別れのキスです。(切ないね)


元の世界に戻ったマリオはダニエラと結婚したようです。もちろんルイージも一緒に住んでいるようですね。


平和な日常、テレビでは行方不明者を救い、暴君を倒した英雄としてスーパーマリオブラザーズとしてマリオたちが紹介されています。


そんな中、いきなり戦闘装備のデイジーが2人に力を貸してほしいと現れます。

彼らの冒険はまだ終わっていません、これからも彼らは冒険し続けるのです。(多分)




長々と書いてしまいましたが、古き良きアドベンチャーな雰囲気が感じられて面白かったです。

マリオとルイージに血の繋がりがないところに、そうきたか!と思ってしまいました。

王道アドベンチャーなので、ハッピーエンドで終わるところも良かったです。

この映画の主役はマリオとルイージの2人ですが、ルイージとデイジーの恋も絡めてあるところが、ちょっと大人も意識しているのかな、と思いました。

何も考えずに、気楽に見るには最適かもしれません。


その後、マリオブラザーズが滞納していた家賃をちゃんと払ったのか気になります。

あとエンドロール後、ちょっとだけ洒落た映像がありますので、そこもお見逃しなく。


ではまた。
ここまで読んでくださった方、いらっしゃいましたら感謝いたします。

映画【老人ホームの吸血鬼】老婦人ヴァンパイアが活躍する映画です。(※ネタバレあり)


※この画像は生成AIで作ったイメージ画像です。

U-NEXTセレクションズ・世界一を決めるのはあなた!
U-NEXTで見付けたナイスな映画です。

この作品を調べて見たところ、パルマ・ヴァーサス国際短編映画祭なるものが存在し、そこに応募された作品のようです。
そのサイト内にU-NEXTセレクション40なるものがあり、厳選された40作品を独占配信しているようです。(記事執筆時点2025年12/2)

パルマ・ヴァーサス国際短編映画祭公式サイト

https://palmaff.jimdofree.com/


Splat!FilmFest|YouTubeチャンネルより。 

こちらのIMDbサイトにちょっとした紹介文が載ってます。
https://m.imdb.com/title/tt23161990/


【老人ホームの吸血鬼】OLGA'S EYES|ベルギー|23分

感想

ストーリー
豪邸に住む老婦人オルガは吸血鬼。
夫が亡くなり広過ぎる豪邸から、娘のすすめで老人ホームに入居することになります。

老人ホームで出される食事が、血液しか受け付けない吸血鬼のオルガにとって、蛆虫(蛆虫のような虫の集まり)に見えて食べることができません。

お腹が空いて仕方がないオルガは、娘に電話して血液を送ってくれるように頼みますが、ストライキのため郵便が中々届きません。(ピンチです)

空腹に耐えかねたオルガは、夜中向かいの部屋の眠っている老婦人の元へと忍び寄り、血を吸おうとしますが、急に老婦人が目を覚ましたため諦めます。(因みにこの老婦人には夫がいて、夫と2人同室で暮らしています)

トイレの汚物入れから使用済みのタンポンを見付けたオルガは、そのタンポンを口に入れ味わうほど空腹に苦しんでいました。(空腹もそろそろ末期です)
老人達の血液検査の為の試験管に入った血液まで盗んでしまいます。


そんなある日、老人ホーム内で危篤状態の老人が処置室(そんな感じの部屋)に運ばれ、恐らくもう長くはないであろうその瀕死の老人の血液を抜き、血を容器に入れて持ち帰ります。


暫くその血液で空腹を凌ぐオルガですが、その血液も残り僅かとなり焦るオルガの元に、漸く娘から血液が送られてきますが、ホーム内の老人宛に届いた荷物は職員がチェックする必要があるらしく、男性職員に勘付かれてしまいます。

そんなオルガの部屋のベッドの下にニンニクが置かれています。(ニンニクを置いたのはあいつなのか!?)
オルガはニンニクを処理し、不穏な空気を感じ取ります。

そんな中向かいの部屋から老婦人の泣き叫ぶ声が…職員達が駆け付け部屋に入ると、老婦人は夫から激しいDVを受けていました。(老婦人が痛々しくてかわいそう…DV絶対駄目!!)

職員に部屋から救い出される老婦人…部屋に残された老婦人の夫の背後に忍び寄り血を吸うオルガ。


部屋に女性職員が戻ってきますが、オルガはなんと自分の腕をナイフで切りつけ、血が流れるその腕を女性職員に差しだします。
差し出されたオルガの腕を貪るように血を吸う女性職員…どうやら女性職員もオルガと同じ吸血鬼だったようです。


そんな中ホーム内はハロウィンパーティーの真っ最中のようで、ホーム内の老紳士とダンスを踊るオルガ。(ちょっとかわいくて良いシーン)

最後にオルガから娘に良いのか悪いのか…(私は何となく…良いような気がする)沢山の血液を要求する通話が流れて映画は幕を閉じます。



感想

タイトルとサムネに惹かれて視聴しましたが、大当たり映画でした。
白黒映画なのですが、それがプラスに働いているのは勿論ですが、なぜか鮮やかな印象を受けました。


夫を亡くした(吸血鬼の)老婦人が主人公、そして老人ホームが舞台という本来なら重めな設定を逆手に生かし、悲哀交々絶妙なバランスのシニカルな笑いが、私の心の隙間にスルリと入り込んできました。(この感じじゃ相当私の中に居座りそうです、嬉しいですねこういう感覚)

ヴァンパイアモードのオルガがかっこよくて、行動的には賛成出来かねる行動をとっていても、私はずっと画面の向こうで彼女を応援していました。

終始センスの良さを見せつけてくる、短いながらもみて良かったと心から思わせる作品でした

最後の娘との通話のシーンから…老人ホーム内がえらいことになっているようで…それもまた終わり方としては良かったと思います。
  
私のお気に入りのシーンは、ハロウィンパーティーの準備中オルガの事を怪しんでいる男性職員に、オルガが吸血鬼がよくやるような定番のあの口元を作り、軽く威嚇のような事をすると、それを見た男性職員もまた同じようなポーズをして挑発し合うのです。
普通ならハラハラするようなシーンなのでしょうが、なんだか茶目っ気があり、私はとても気に入りました。

老いたものは邪魔者扱いされると、オルガは言っていました。
長寿である吸血鬼に、老いた身でありながらなることは痛烈な皮肉であると同時に、年寄りは邪魔者扱いされるという世間の風潮に反抗する…そんな意味もあったのかもしれません。

作中でも流れ(オルガも口ずさんでいました)、エンドロールでも流れるオルガお気に入りの歌の歌詞に、老いてしぬ前に計画があるという歌詞があり、続いて『フ〇ック、酒、タバコ吸いまくり』という歌詞があり、さらに老いても尚快楽、娯楽を堪能し尽くし、自分の人生を薔薇色にする…というようなニュアンスの歌詞があります。

まさにオルガにとっては人生の指標となるような魂が求める…そんな歌なのではないでしょうか。

そんなオルガが私にとっては美しく見えました。

23分という気軽に視聴できる短編映画なので、気になった方がもしいらっしゃいましたら、是非視聴していただければ嬉しいです。

映画【TOVE/トーベ】ストーリーと感想。(※ネタバレあり)


※この画像は生成AIで作ったイメージ画像です。
【TOVE/トーベ】2021年∣フィンランドスウェーデン∣103分

『出演』
アルマ・ポウスティ
クリスタ・コソネン
シャンティ・ルネイ
ヨハンナ・パールッティ
カイサ・エルンスト
ロベルト・エンケ
『監督』
サイダ・バリルート

最初に、この映画は世界的に有名な【ムーミン】の作者、『トーベ・ヤンソン』の半生を綴った自伝的ドラマです。

そして【TOVE/トーベ】は、劇的な展開がある映画ではありません。(なので退屈に感じる方もいると思います)
トーベという、自由に生きようとした1人の芸術家の物語です。
静かに流れる空気、どこか優しく淡い光の中で生きる人々の姿が心に残ります。





感想


ストーリー
1944年、第二次世界対戦下のフィンランドヘルシンキ
防空壕の中でトーベは『ムーミン』らしき絵を描いていました。(ムーミン誕生です)


彼女の父親は著名な彫刻家で、母親も画家として活躍していました。(芸術家一家ですね)

トーベはムーミンのイラストを描いていますが、父親に否定されてしまいます。 
(父親はトーベの才能は認めていても、型にはめようとしている感じがします。国のために評価される作品を作ってきた父親にとって、自由に絵を描くトーベが羨ましかったのかもしれません)


そしてトーベは戦争でボロボロになったアトリエを借り、自分で修理してそこに住み始めます。

あるパーティーに参加したトーベは、そこで政治家で既婚者のアトス・ヴィルタネンという男性に出会い、恋人関係になります。(アトスの奥さんは恋愛に対して奔放な人らしく、自身も浮気していますし、アトスが浮気しても自由だと考えているようです)

トーベはアトスとの関係を続けながらも、絵を描き、芸術家として精力的に活動を続けます。

ある時、市長の娘であるセレブな舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い、彼女にイラストの仕事を依頼されたのが切っ掛けで、惹かれ合った2人は激しい恋に落ちます。(ヴィヴィカも既婚者です)


因みにこの当時のフィンランドでは同性愛は禁じられていたようです。
つまりヴィヴィカとの関係は不倫ということよりも、公には出来ない関係だということになります。

ある日トーベはヴィヴィカとの関係をアトスに打ち明けます。
否定も肯定もしない…アトスとは恋人であるとともに、親友のような、トーベの全てを受け入れて支えてくれる関係のようです。
アトスはトーベの才能を高く評価していますし、さらにお金に困っているトーベのために仕事も依頼してくれます。(既婚者だけど私はアトスの優しさが好きです)

ある時ヴィヴィカはパリに旅立ってしまいます。
一応トーベを誘うのですが、トーベはお金がないと断ります。

そんな折、市のフラスコ画の依頼がトーベに舞い込みます。(どうやらフラスコ画の依頼は…彼女の手引きらしいことが伺えます)
トーベのフラスコ画は素晴らしい出来でしたが、報酬の支払いが遅れています。

そしてヴィヴィカがパリから帰って来ますが、勿論一人ではありませんでした。(彼女の悪い癖が出たようです)
ヴィヴィカ達は、トーベがヴィヴィカの帰国を祝うパーティーに参加します。
そこでトーベは、友人からヴィヴィカの女性関係についてのショックな噂を聞きます。  

このパーティーで、ヴィヴィカはムーミンの舞台化をトーベに持ちかけます。
この場では断るトーベでしたが、後に結局舞台化の話を受けることになります。

このヴィヴィカという女性はかなり性に対して奔放…と言うか…気に入った女性を見つけると誰でも口説いて肉体関係を持ってしまう癖?があります。(厄介な癖です…しかも魅力的)

翌日アトスがトーベのアトリエを訪れ、トーベに離婚したことを告げ、そしてプロポーズめいたことを言いますが、返事を濁すトーベに誤魔化すように話をそらすアトス。(ちょっとアトスがかわいそうでした…)


劇場ではムーミンの舞台化に向けて稽古が行われています。
稽古中、ムーミン役の男性が、なぜムーミンはいつも優しいのか、と質問します。
トーベは、彼(ムーミン)は臆病なの……と答えます。(台詞はもう少し続きますが、この続きは是非映画をご覧になって確かめていただきたいです)
稽古最終日の夜…またしてもヴィヴィカの悪い癖が…。(奔放すぎる…)

上演を明日に控えたトーベはアトスと夜の街を歩きます。
そして…今度はトーベの方から求婚するのです。
(アトスは本当に優しいから私もこれは良かったと思いました…でも…)

アトスの家で目覚めるトーベは……やはりヴィヴィカのことが忘れられませんでした。(この時のアトスがかわいそうで…見ているのが辛かったです)

そして劇場ではムーミンの舞台が上演されています。
舞台は大成功、客席には嬉しい人達の姿もありました。


1952年
トーベは依頼があった新聞社からの仕事を受けます。
有名で大きな新聞社からの依頼です。

すっかり人気ものになったトーベは、パリで開かれる展覧会に作品を出品する、芸術家仲間サムのためにパリに向かうことにします。

パリの展覧会で、後に運命の恋人となるトゥーリッキという女性と出会います。(誠実そうで感じが良い女性です)

トゥーリッキに街を案内され、入った店で偶然ヴィヴィカの姿を見つけるトーベ。
店からの帰り道、ヴィヴィカと2人で歩きながら話をするトーベでしたが、トーベの愛は深すぎました…。
ヴィヴィカにはトーベの深い愛は到底受け入れられないものだったようです。

最後の一夜を過ごし、トーベはヴィヴィカに別れを告げます。(彼女はトーベだけを愛してはくれない…一緒にいても傷付くだけです)


パリから戻り、亡くなった父親の遺品を片付けるトーベでしたが、そこで父親がトーベの記事を集めて作ったスクラップブックを、母親から手渡されます。(このシーンは涙が溢れました。父親はずっとトーベを見守って応援していたんですね)

そしてトーベのアトリエにはトゥーリッキが訪ねてきます。
トーベはトゥーリッキに1枚の油絵を見せ、タイトルを問うトゥーリッキにこう答えるのです…新たな旅立ちと…。




感想


私自身ムーミンが好きなので(誕生日に夫からムーミングッズをもらうこともあります)、ムーミンの作者である、トーベ・ヤンソンさんの自伝的映画ということで、興味を持ちました。

トーベはとても不器用な人間だと思います。
自由に生きようとして、でもとても傷つきやすくて、孤独を恐れ、そして苦しいほど愛を欲するけど臆病で寂しい。
私は1人の人間としてトーベのことが愛おしいと思いました。
  
アトリエに訪ねてきたアトスを誘って、夜嵐の中散歩に出かける所なんて、危ないけど私は好きな感性です。(そこまで大きな嵐では無さそうでしたが、実際は危険なので、嵐の中不用意に出歩くのはやめましょう)

私はトーベの心の中に灯る情熱の炎を見たような気がします。
そして臆病さの奥に隠れた優しさを、心の中に流れる豊かで澄んだ河のようなものを感じました。

穏やかに揺れる炎も時に激しく燃えさかり、静かで澄んだ豊かな河は時に大きく荒れ狂う…自分自身をも傷付けるように。

私が特に心に刺さったシーンがあります。
ヴィヴィカがムーミンを舞台化するため、舞台の練習をしていた時、ムーミン役の男性が役作りのために『なぜムーミンはいつも優しいのか?』と聞いた、上記のストーリーにも書いたあのシーンです。

このシーンは彼女の心が投影されていたのだと感じました
『優しさ』=『臆病さの裏返し』

そして私も同じだから(同じと言ってしまったら彼女に失礼になってしまうかもしれない…)『彼(ムーミン)は臆病なの…』痛いほどその言葉が胸に刺さりました。

ムーミンのキャラクター達にはモデルがいたようで、アトス=スナフキン

ヴィヴィカ=トフスラン(いつも一緒にいるキャラクターのビフスランはトーベ自身がモデルのようです)

トゥーリッキ=トゥーティッキ
だそうです。
 
映画では後に生涯を共にする、運命の恋人であるトゥーリッキとは出会う所までしか描かれていませんが、最後のシーンでトーベが、絵のタイトルを問うトゥーリッキに、タイトルの『新たな旅立ち』と答えるシーンは、後の2人の幸せな未来を予感させたのではないでしょうか。 

みる人を選ぶ映画かもしれませんが、『優しさ』=『臆病さの裏返し』という言葉に共感された方、静かな余韻を残す映画がお好きな方、ムーミンの世界観が好きな方には刺さるかもしれません。


あと、アトスの『僕は鈍感になりきれない』という台詞も深く心に刺さりました。
彼の奥さんはアトスと結婚はしていても、恋愛に奔放な人でした。
そんな彼女の奔放さを認め、受け入れているように振る舞ってはいましたが、心の中では1人の人を大切にしたい(してほしい)と思っていたのだと思います。

だから鈍感になりきれないアトスは、奥さんと離婚して惹かれていたトーベに、プロポーズしたのではないかと思うのです。

トーベは彼を選ばなかったけど、アトスは本当に優しい人だと思いました。(私だったら選んでました、笑)

映画、Xエックスの続編【Pearlパール】告白シーンは魂の懺悔…(※ネタバレあり)

【Pearlパール】

2022年∣アメリカ∣ホラー∣102分

『出演』

ミア・ゴス

デヴィッド・コレンスウェット

ダンディ・ライト

マシュー・サンダーランド

エマ・ジェンキンス=プーロ

『監督』

タイ・ウエスト

『脚本』

タイ・ウエスト

ミア・ゴス



映画【Xエックス】に登場したあの老婆の若かりし頃を描いた続編です。(ご想像のあの老婆です)
因みに完結編の【MaXXXincマキシーン】とあわせ3部作となっております。

この作品自体は続編とは言っても前作の知識は必要無く、一つの映画としてちゃんと完結しているので、前作の【Xエックス】を見ていなくても問題なく楽しめる作りになっています。

因みにこの3部作は主演ミア・ゴスのための映画とも言われているそうで、少女のような雰囲気もあり何処か蠱惑的な魅力もある、ミア・ゴスが前作同様今作も主演を努めております。

私は吹き替えで見たのですが、言葉の表現が字幕とは違う部分があるようです。(特に後半のパールの告白部分の表現が字幕の方が突っ込んだ表現及び、ミア・ゴスが持っているものが凄すぎるので是非見るなら字幕をオススメいたします)


感想


ストーリー。

1918年のアメリカ・テキサス。
華やかなスクリーンで踊るスターに憧れる主人公パール(ミア・ゴス)。

パールは敬虔で厳しい母親と病気で体が不自由な父親と人里離れた田舎の農場で暮らしていて、いつか農場を出てスターになることを夢見ています。

パールには夫のハワードがいますが戦争に出兵中です。(夫の実家は金持ち)
ドイツ系移民のパール達家族は肩身が狭い上、世界的にはスペイン風邪が大流行していて生活も苦しく厳しい。(母親も厳しい)


パールの生活は父親の世話と農場の家畜達の世話の繰り返し、閉塞的で鬱屈とした毎日を送る中、自分の好きな映画スターの名前をつけた家畜達を相手に、ミュージカルショーの真似事をする時だけが束の間の幸せ。


ある日父親の薬を買いに町へと出掛け、薬を買った代金のあまりを手に、母に内緒で楽しみにしていた映画をみたバールは、スクリーンの中で踊るダンサー達を憧れの目で見つめるのでした。

映画館を出たパールはそこで(いかにも女性慣れしてそうなハンサム)映写技師に出会います。


彼に特別に親切にされ自分の夢を語るパールに、まるで女性を口説き慣れているような口ぶりで、自分の夢を肯定されるパール。(映写技師が余程タイプじゃないと思う女性以外は、心を掴まれるんじゃないかと思います。因みに私はちょっと掴まれかけました) 


さらに親を残し農場を出ることが出来ないと話すパールに、自分の人生なのだから…と優しく背中を押され、いつでもこの部屋のドアをノックしてくれて良いから…とまで言ってくれます。(下心無しでこの親切心ならまさに真の紳士)


真の紳士なのか…果たしてその親切心は下心ありのただの女性好きな男なのか…この女性慣れしてそうなハンサム映写技師との出会いは、パールの自由への渇望・秘めた夢を一層大きなものにしていくのでした。


街からの帰り道、導かれるように畑の中に入っていくパールは、そこにあったカカシと恍惚の表情でダンスを踊り出します。(ストレス溜まってるんでしょうね…その気持ち分かります)


一瞬カカシの顔があの男性の顔(想像してください、そう頭に浮かんだあのハンサムです)に見えてしまい、ハッ!と我にかえりますが、妄想が爆発したパールはカカシと性行為の真似事を始めてしまいます。(安心してください、家族でみるには気まずいシーンですがギリギリ大丈夫です!)


農場に帰ると案の定母親に、薬の代金の残りはどうしたと聞かれますが、飴を買って食べたと誤魔化すパールに、母親は飴を食べたならご飯は要らないだろうとパールの料理を取り上げてしまいます。(飴だけじゃお腹の足しにならないのに…)


そんな抑圧された生活の中で、ある日夫ハワードの妹ミッツィーから、色々な都市を巡回公演する、ダンスチームのオーディションが街で開催されると聞き、夢への執念が燃え上がるパールはミッツィーとともにオーディションを受けることにします。(田舎街にこんなチャンスが巡ってくるなんて、滅多にないだろうし)


オーディションを前に気持ちが高ぶるパールは、夜家を抜け出し映写技師に会いに行きます。


映写技師はフランスで購入した秘蔵の映画を見せてくれますが、その映画はなんとポルノ映画でした。(フランスと聞いてエマニュエル夫人が頭を過ぎる)


まだアメリカにはポルノ映画が解禁されていない時代、初めてみたポルノ映画に合法なのかと戸惑うパールに、映写技師は時代が動くにつれ、いずれこういう映画が求められ、そして広く世に出てくるだろうと言う様なことを話します。(実際その通りになってますね)


映写技師に自由への救いを見出し始めるパール、この時点でパールの自由を渇望する気持ちが、かなり高まっているのが感じ取れます。(恐らくこのまま進めば危険な位に)


しかし映画館に行ったことが母親にバレてしまいます。
気持ちが限界に達したパールはついに母親にオーディションを受けることを打ち明けます。
母親のような人生は送りたくないと感情をぶちまけるパールと、同じく感情を爆発させぶちまける母親は激しい口論になります。


このシーンは今までパール以上に夫の世話や農場の仕事等、ずっと長い間自分の感情をころし、抑圧された生活を送ってきた母親の感情が爆発するので、かなり激しいシーンです。(お母さんも辛かった)


大激怒した母親と激しい口論の末、意図せず母親を暖炉の火の方へ押し付けてしまい、母親は火だるまになってしまいます。
何とか消火することができましたが、母親は瀕死状態です。(消火方法にちょっと笑ってしまいました)


その様子を父親は恐怖の目で見ていました。(気持ちわかるよ…このシーン夢に出てきそう…)


タガが外れてパールの中の狂気が覚醒したように、瀕死の母親と介護が必要な父親を放置してパールは映写技師の元へ向かい、一夜を共にしてしまいます。(やっぱり。フラグは十分立ってました)


翌日、映写技師に家まで送ってもらい、彼に家を案内してまわるパールに、映写技師は徐々に異変を感じ始めます。


濁しながら帰ろうとする映写技師にパールの態度は豹変していきます。
激しい執着心をぶつけ、映写技師を追い詰めるパールに、怯える映写技師。(わかります、一刻も早くこの場を立ち去りたいその気持ち)


パールは帰ろうとする映写技師を農具で〇害します。(とうとうやりました)


パールは怯えた目で自分を見る父親も〇害します。(介護が必要な父親を、一人家に残しては行けないというパールの優しさなのか、間違ってるけど)
そして身支度を整え、オーディション会場へと向かうのです。


先に会場で待っていたミッツィーはパールの荷物を見てどうしたのか尋ねます。(旅行行くみたいだもんね)パールは巡業に必要な荷物を持ってきたと答え、並々ならぬ自信をのぞかせます。(オーディションに受かるのは一人だけ)

ついにパールの順番がまわってきます。


自分の全てを出し切り、今までで一番上手く踊れたと自信満々でしたが、オーディションでは審査員が求めていたイメージとは懸け離れていたため結果は不合格。
絶望のあまり泣き叫ぶパールの姿は、夢が破れ、夢に取りつかれた彼女の狂気が解き放たれたように、激しくも切ない痛々しさを感じたシーンでした。


会場の外で泣き叫ぶパールに優しく声をかけてくれたミッツィーは、パールを家まで送ってくれます。


落ち込むパールに、彼女を元気づけようと、自分をハワードだと思って気持ちを話して欲しい(台詞違ったかもだけどこんなニュアンスの事を言っていた)と優しく声をかけるミッツィー。(優しくて可愛い、好き)


胸に秘めていた思いをミッツィーに打ち明け始めるパール…(※このパールの告白は吹き替えと字幕の表現が若干違います。この告白は是非字幕版の映画を見ていただきたいです)



ハワードを愛していることや、自分を自由にしてくれると思っていたのにそれをしてくれなかったこと…彼女の悩みや苦しみ…

この告白はパールという一人の女性が、ここまでに至る道のりをまざまざと見せつけられます。


あまりにも重い…目を逸らさずしっかりと見て欲しいシーンですが、ミッツィーにはパールの気持ちを受け止めるには重すぎました。


このパールの告白は心からの懺悔…いや、魂の懺悔だと思います。


漸く話し終わったパールはミッツィーに誰にも言わないでと釘をさします。
恐怖に怯えながらもミッツィーはパールを刺激しないよう作り笑顔で誰にも言わないと約束します。(誰にも言わないと言わざるを得ない…)


立ち去ろうとしたミッツィーに「おめでとう」と声をかけるパール。
自分もオーディションを落ちたと誤魔化すミッツィーに、嘘をつかないでと詰めるパール(嘘をつかれると余計に傷付く)、ミッツィーは気まずそうに受かったことを打ち明け、パールの家を後にします。


家を出て帰ろうとするミッツィーは、後ろから斧を手に追いかけてくるパールに切りつけられ、許しを請うのですが、自分の全てを悟ったようなパールに〇されてしまいます。(このミッツィーとの最後の台詞のやり取りは是非映画でご覧いただきたいです。残酷ながら悲しくもパールが自分の立場を受け入れたんだと思いました。)
 

農場の家ではパールが両親の〇体をテーブルに座らせ食卓をセッティング。(本日のメインディッシュは蛆虫のわいた腐った子豚でございます)
母親の死体を綺麗に整えていた様子が切ないです。


異常な食卓の光景…そんな中ついにハワードが戦争から帰って来ます。
呆然と立ち尽くすハワードを前に、パールは必死に笑顔で彼を迎え、最後はそのままパールの何とも言えない、色々な感情が入り混じった笑顔を映したまま映画は幕を閉じます。




感想

一見純朴な田舎の農場の娘って感じのパールですが、常に何処か隠しきれない異常性が滲み出ていて、パールに良い意味での気持ち悪さをずっと感じてました。
主演のミア・ゴスさんの狂気じみたバーサーカーモードの狂気、演技がとても良かったです。


パールはずっと厳しい母親に命令されて、毎日農場の手伝いや父親の介護をしているから、自分の好きなことも夢を追うこともこの農場にいる限り叶いませんでした。


パールの母親も今のパールと同じ…それ以上に大変な思いをして生活してきた事が伺えます。
(夜中一人ベッドで泣いていたり、パールとの火だるま事件の口論の時にもぶちまけてたしかなり葛藤をしていました)


てっきり母親は嫉妬の感情で自分と同じ道をパールに歩ませたいのかと思ったけど、それだけじゃなく、随分前からパールの異常性に気付いていて『この異常者を世に放ってはいけない、一生農場に閉じ込めておかないと大変なことになる』と感じてパールを農場に縛り付けていたことがわかります。(母親のカンは正しかった)またそれがパールを守ることにも繋がると考えていたのだと思います。


母親は『貴方を知れば貴方のことを嫌いになる』と言う様な事をパールに言っていましたが、恐らくパールの本質、異常性の事を指しているのだと思います。
この言葉は呪いのようにパールを苦しめていたのかもしれません。

パールは自分が異常なのかもしれないと気付いていました。(母親にも異常性はあったと思う)
そして恐らくその異常性がとてつもなく大きなものだということも。


パールは自分の異常性に気付いて怯えたりする人間に対してはかなりの敵意を向け、自分を普通の人のように扱ってくれる人や、良い意味で特別に扱ってくれる人に対してはかなりの執着を見せているように見えました。
例えばオーディションの時のミッツィーがパールに言った言葉、「私たち良い友達ね」(親友だったか)の言葉を聞いた瞬間からパールのミッツィーに対しての態度が明らかに軟化していました。


映写技師がパールの家に来た時、パールの異常性に気付き始めた映写技師が帰ろうとした瞬間パールの態度が豹変したことからも推測出来ます。


そして後半のミッツィーをハワードに見立てたパールの告白シーンは是非字幕で見ることをオススメいたします。
吹き替えを見た私でさえ、この告白シーンに引き込まれパールに感情移入して気付いたら涙が溢れていました。
この告白シーンは彼女の心の声、最初で最後の心からの懺悔だと思います。(SOSも含まれていたと思う)


自分の事をちゃんと愛を持って接してくれたハワードはパールにとって特別な存在でした。
『自分は愛されている』と愛を観じることで自分の中にある異常性を抑えていたのだと思います。
『愛される』=憎しみの対象ではない、自分の異常性を表に出さないための必要な栄養分だったのだと思います。


スクリーンの中で踊る煌びやかなダンサーは世界中から愛される存在、そんな愛を一身に集める存在にパールが憧れることは自然なことなのでしょう。


性行為=愛情を確かめる行為だから、愛の経口補水液的な感じで映写技師と関係してしまったのではないか、と私は感じています。


彼女の不幸はハワードが戦争に出兵してパールの元から離れてしまったことです。
特別な愛をパールに注ぐハワードが、ずっとパールの側にいれば彼女はここまで(戻れないところまで)の状態にならなかったのかもしれません。


私は前作の【Xエックス】を視聴済です。、
前作は普通に面白いホラーだったけど、今作はミア・ゴスさんの演技や魅力が際立っていて、イカレてるけど悲しいパールの姿が忘れられません。
前作の老婆パールもこんな悲しみを抱いていたなんて、何かやり切れないです。
とにかくミア・ゴスさんが凄かった、良いホラー映画でした。

映画【IT/イット"それ"が見えたら、終わり。】(※ネタバレしていますのでご注意下さい)続編についてもちょっとだけ触れてます。

英語の響きってかっこいい。
英語圏の人達は自分たちの言語のことどう思ってるんだろう。
やっぱりかっこいいって思ってるんだろうか。
でも個人的にピエロ(クラウン・Clownの一種らしい)は日本語の『道化師』の響きの方が良いかもしれない。(日本語の方が哀愁を感じる)

『ピエロ』恐怖症の方は視聴はやめた方が良いかもしれない。
その他色々なトラウマが掘り返される、そんな注意が必要なジュブナイル青春活劇ホラー映画…"それ"がこの映画だと思った。

IT/イット"それ"が見えたら、終わり】
2017年|アメリカ|ホラー|ミステリー|2時間15分
『出演』
ビル/ジェイデン・リーバハー
ペニーワイズ/ビル・スカルスガルド
ベン/ジェレミー・レイ・テイラー
ベバリー/ソフィア・リリス
リッチー/フィン・ウォルフハード
スタンリー/ワイアット・オレフ
マイク/チョーズン・ジェイコブズ
エディ/ジャック・ディラン・グレイザー
ヘンリー/ニコラス・ハミルトン
ジョージー/ジャック・ロバート・スコット

『監督』
アンディ・ムスキエティ
『原作』
スティーヴン・キング
『音楽』
ベンジャミン・ウォルフィッシュ
『脚本』
チェイス・パーマー
キャリー・フクナガ
ゲイリー・ドーベルマン




前々から気になっていたタイトルだし、丁度夫の休日が雨の降る日だったので、一緒にみてみることにした。

ストーリーに所々感想を混ぜて書いたのでとても長文で読みにくい上、『2に当たる続編、THE_END』についての感想もちょっとだけ書いてます。(THE_ENDについてはネタバレ無しの感想ですが、好意的な感想では無いのでご注意下さい)

結構キツめなイジメの描写や家庭内の性的暴行を示唆する描写などがあるので、個人的に、視聴する際は気を付けたほうが良い作品だと感じました。


スティーヴン・キング原作の映画は【ミスト】【スタンド・バイ・ミー】、(スタンド・バイ・ミーに関しては原作も読んだ)しかみたことないけど、心の中の触れてほしくない部分も無理矢理こじ開けて、容赦なく無遠慮にベタベタと触ってくる感じがして苦手かもしれません。(褒めています)



1988年のある雨の日、アメリカの田舎町デリーに住む主人公ビルは、弟ジョージーに紙で船を作ってあげます。
紙で作った船に防水処理を施す為のワックスを取りに、ジョージーを地下室に行かせるのだけど暗くて不穏な雰囲気が漂っていて、怯えながら急いでワックスを手にビルの元に戻るジョージー


この地下室のシーンで(最悪な)フラグが立ったと思った。


ワックスを塗ってもらって船の名前も書いてもらって喜ぶジョージー
微笑ましい兄弟のやりとりが余計に切ない。(船には女性の名前を付けるんだよ、と言うビルの言葉がクライマックスで生きてくる)


早速兄の作ってくれた船を手に、雨の中外に出て道路を流れる水に船を浮かべ遊んでいる時、船が側溝に落ちてしまいます。


側溝を覗き込むジョージーの前には船を持った怪しいピエロ(ペニーワイズ)が現れ、伸ばしたジョージーの腕を噛みちぎって側溝へと引き摺り込んでしまう。(結構ショッキング)

あんな小さな子供になんてことを。(ちょっと引いた)


小さな子にも容赦がない、正直ここで視聴をやめようと思った。(まだ冒頭部分なのに!?)
ビルはジョージーの件は自分のせいだと責め続け、ジョージーの失踪を受け入れられず彼を探し続けています。


ジョージーの失踪から暫く経った街では、子供の失踪事件が相次いでいて、不穏な空気が街に漂ってる。(ホラー映画に出てくる田舎町独特のあの雰囲気。これは好き)


ビルは友達と共に自分たちのことをルーザーズ(負け犬)クラブと名付けています。(ちょっと自虐的だけど分かるよ、そういうの)


ルーザーズクラブのメンバーはビル、リッチー、エディ、スタン、後に加入することになる転校生のベン、ベバリー、マイク。



『ビル』ルーザーズクラブのリーダーで吃音症。弟が生きていると信じ探し続けている。弟の事になると冷静さを欠くこともあるが、正義感や勇気もありリーダー的資質もある。


『リッチー』大きな眼鏡をかけている。若干デリカシーの無い冗談や下ネタ発言も目立つピエロが嫌いなお喋りな少年。(嫌いじゃない、憎めない)


『エディ』喘息の少年。体が弱くいつも薬を持ち歩いている。異常に過保護な母親がいる。(後に母親が嘘をついてエディを自分の元に縛り付けていた事が分かる)


『スタン』ユダヤ系の少年。父親は厳格なユダヤ教の指導者。父親に言われ経典を勉強している、真面目で繊細な雰囲気の臆病な少年。(頭良さそう)


『ベン』ふくよかな体型の転校生。街の歴史や事件を調べている。映画最初の方で、彼の真っ白なサイン帳に初めてベバリーがサインをしたことで彼女のことを好きになる。不良達に目を付けられ、お腹にナイフで不良の名前を彫られるなど、執拗なイジメを受け逃げている時、ルーザーズクラブのメンバー達に助けられる。この傷の手当ての為にクラブのメンバーが薬を買いに行った薬局でベバリーに出会い、これが切っ掛けでベンも彼女もルーザーズクラブの仲間になる。(良いポエムを書く)



『ベバリー』クラスの女子達から酷い噂を立てられイジメを受けている。父親から性的暴行を受けていることが示唆されている。そばかす赤毛が特徴。学校のトイレでタバコを吸うなど問題行動はあるが、優しく正義感が強い。イジメられていたマイクを迷わず助けようと声を上げ行動したのが彼女。


『マイク』両親を火事で亡くし祖父の屠〇業を手伝っている。(穏やかな性格で羊を屠〇することが出来ない)不良達から差別的なイジメを受けていて、イジメられている所をルーザーズクラブのメンバーに助けられ仲間になる。


ルーザーズクラブのメンバー達はもれなく不良達に目を付けられている。(ティーンもののアメリカ映画にありがち)
不良達のイジメ方が酷くて見ているのが辛い。
ナイフでお腹に名前を彫るとか、反〇の拷問ですか!?犯罪じゃないですか!?
(このシーンでまた視聴をやめようと思った)


その不良のリーダー、ヘンリーも警察官の父親に虐待されているのか暴力に支配されていて、異常に父親を恐れています。(負の連鎖)


この少年が歪んだのは間違いなく父親のせいもあると思う。(彼は終盤に父親を刺〇してしまう。ペニーワイズに魅入られたような描写がある)



夏休み、ルーザーズクラブのメンバー達はジョージーの捜索や、それにまつわる街の子供の失踪事件など調べることになります。
(この街では27年周期で子供の失踪事件が起こっていた。穏やかなそうな雰囲気の街なのに治安悪過ぎ、不良怖いし。内面は不健全な街なのかもしれない)


そうする中で、彼らが普通の少年少女として遊ぶシーンは瑞々しくて平和で、夏が舞台の青春映画のようでちょっと切ない気持ちになりました。(こういうのもたまには良い)

青春映画には夏が似合う。
私も子供の頃こんな経験をしたかった



(川で泳ぐシーンで、泳ぐ予定があるなら水着を用意した方が良いと思った。少年達全員同じパンツだったのは、田舎町の同じ店で購入しているからなのか、こんなことを考えるのは野暮なのかもしれない。ベバリーも下着になって一緒に泳いでたけどこのシーン大丈夫なのかな?とちょっとハラハラした)


色々と失踪事件を調べていくうち、ルーザーズクラブのメンバー達にもペニーワイズの魔の手がジワジワ忍び寄ってくる。


ペニーワイズはメンバー達が 『自分自身が恐怖する"それ"』に姿を変えて現れ幻覚を見せ、恐怖に屈した魂を貪るから、ペニーワイズに打ち勝つには『自分自身の恐怖を克服する』しかない。


『恐怖を克服する』=大人になるための通過儀礼ということらしい。(大人になるの辛すぎ、スパルタ過ぎる)
多分今大人の私達も自然と克服して成長してきたのだろうと思います。(流石にこんなハードな生死が関わることは経験しなかったと思うけど)


ベバリーが浴槽付きの洗面所にいた時、排水溝から髪の毛が出てきてベバリーを縛り付け、大量の血が噴き出して浴室が血で染まった時には、ベバリーの父親にはそれが全く見えておらず、ベバリーが何に怯えているのか分かりませんでした。


この浴室のシーンはベバリーが大人の女性になることへの(女性の性として)恐怖(嫌悪感?)を表してるのかと思います。(血は経血を表現している?)


血で汚れた浴室はルーザーズクラブのメンバー皆で綺麗に掃除していたから、やっぱり子供だけには見えているようです。



浴室掃除のシーンでメンバー達がゴミを捨てに行き、ビルとベバリー2人になった時、部屋を出ていくベンが2人を気にしていたのがちょっとかわいそう。(ベンはベバリーのことが好きだから)


2人になった時、ベバリーがビルが書いたと思っている差出人不明(知らないうちにベバリーの鞄にいれられていた。後に差出人はベンだと分かる)の、愛のポエムが書いてある絵ハガキ(ラブレター)の事を、それとなく探りを入れるけど、ビルじゃないと分かったときの表現で察しました。(彼女はビルが好きなんだなって。実はお互い意識しあってて両想いらしい)


色々事件の事を調べていくうちに、街にある廃墟の中にある井戸がペニーワイズの住処だと分かり、ルーザーズクラブのメンバー達は廃墟の中へ。


ペニーワイズの仕掛ける、彼らのトラウマを刺激する恐怖に翻弄されるメンバーたち。


何とか応戦したもののペニーワイズは井戸の中へと去っていき、底が抜けた床から落ちたエディは腕を骨折(多分折れてた)してしまい、迎えに来た母親にエディとの付き合いを禁止されてしまうメンバー達。



こんな危険な目にあったのだから、この件からは手を引こうと言うビルとベバリー以外のメンバー。(私もこちら側の意見です。怪我人出てるし、これ以上の事が起こったら取り返しがつかない)


対して自分たちがペニーワイズを倒さないとまた27年後同じように被害者が出ると主張するビルとベバリー。(正しいけど、彼等がやる義務は無い)


意見は纏まらず仲違いしてしまいます。(ビルがリッチーを殴ってしまったのが決定打か。仲間割れはペニーワイズの思う壺)


そんな中、ベバリーが父親に例のラブレターの件を問い詰められ(問い詰め方がもう異常)、父親をトイレの蓋で殴ってしまう。(恐らく〇亡したかと思われる)直後ベバリーはペニーワイズに拐われる。(悪いことは重なるって言うけどこれは酷い、最悪)


ベバリーがペニーワイズに連れ去られたと知ったビルは、ルーザーズクラブのメンバー達を再び収集します。


エディが薬局に薬を取りに行ったとき、真っ白なギブスを見た薬局の娘には、ギブスに『ルーザーズ』と書かれたり(エディはLOSERのsをvに書き換えてたけど)、受け取りにきた薬に何の効果も無いことも教えてくれました。(教えたというかぶちまけた感じ)



アメリカはギブスに友人達がメッセージ寄せ書きする文化がポピュラーなのだろうか。
友達のいない私には辛い文化です。(日本で良かった)



ギブスにLosers…もとい、Loversと書かれたギブス姿のエディも駆けつけます。


母親に自分を守ってくれるのは母親じゃなくて友達だ(確かこんな台詞を言っていた)と強く宣言した所は熱いものが込み上げます。


ルーザーズクラブのメンバー全員で廃墟の中の井戸の底へ降りるとき、最後井戸底に降りる番になったマイクに不良のリーダー、ヘンリーが襲いかかって来るハプニングがあります。(この時点でヘンリーはペニーワイズに魅入られていた様子)


井戸の底は下水道と繋がっている最深部で、宙に浮いている沢山の行方不明の子供達とベバリーを発見。(SF映画っぽい)


急いで下ろした放心状態のベバリーの意識を戻す為、ベンがキスをするとベバリーの意識が戻る。(キスして意識を戻そうとする考えを思いつく所が、欧米感がある。ここでベバリーはラブレターの送り主が、ベンだと気付きます。気付いてもらえて良かった)


しかしまだ最後の試練が待っています。


ビルの前にはジョージーの姿の"それ"が現れます。
序盤の『船には女性の名前を付ける』と言うビルの台詞がここで生きる。


まやかしを見破ったビルは、屠〇銃でジョージーの姿をした"それ"を撃ち抜くとペニーワイズの姿に"それ"は姿を変える。


恐怖を克服したメンバーたちは、心を一つに皆でペニーワイズと戦います。(皆でボッコボコにしていた)

瀕死状態になったペニーワイズは穴の中に逃げるように消えていきます。(完全に倒せた訳では無いらしいが、撃退には成功した)


浮かんでいた子供達も降りてきました。(安らかに眠れることを祈りながら)


ビルがその場所でジョージーのレインコートを見付けたシーンは堪らなかったです。




夏休みが終わった頃、集まったビル達ルーザーズクラブのメンバーは27年後、再びペニーワイズが現れた時は再度集まることを誓います。(それぞれ誓いの印を刻みながら)


(このシーンで、次回作に向けてあるフラグが立ったことを、私は後に知ることになります)


皆去っていく中、その場に残った互いに意識しあうビルとベバリー。
明日ポートランドに旅立つベバリーにビルはキスをする。




余韻を残した綺麗な終わり方だと思いました。
原作は読んだことないけど、もっとエグい描写があるみたいで戦慄しています。(こういうエグさは苦手)


子役の子供達が皆演技が上手くて良かった。
ペニーワイズの不気味さも良かった。(やっぱりピエロは怖いと再確認できた)


1番はルーザーズクラブのメンバ達ーが、楽しそうにしているのを見られただけで、この映画をみて良かったと思いました。



そして…
この映画を見た次の日に今作の続編【IT/THE_END】をみたんだけど、個人的には見ないほうが良かったかもしれません。
思い出は綺麗なままにしておきたかった。

冒頭から胸糞なシーンで始まり、やっぱりここでみるのをやめておくべきだった。
映画には『納得できる終わり方』と『納得できない終わり方』があるけど、この映画は個人的に、『納得できないけど何とか自分なりに無理矢理納得させた』状態です。


ただあの頃のルーザーズクラブの皆が、揃って楽しそうにしているシーンを入れてくれた事には全力で感謝しています。

そのシーンはとても綺麗で切なくて良かったです。(自然と涙がこぼれました)

あくまで私個人の感想なのでこの続編を否定しているわけでは無いです。

映画【リターン】母親が残した方程式の謎を解け…!(※ネタバレあり)


※この画像は生成AIで作ったイメージ画像です。

U-NEXTユーザー、ホラー映画好きな私が選んだ2025年・12/2、この記事を書いている時点ではまだ★レビューが1件もされていない(これは熱い予感)、U-NEXTに新入荷したホラー映画…

【リターン】2020年|カナダ|87分|ホラー
『出演』
リチャード・ハーモン
エコー・アンデルソン
サラ・トンプソン
マリナ・スティーヴンソン・カー
『監督』
BJ・ヴェロット


いつもU-NEXTで映画を選ぶ時は、先人たちの贈り物、★評価を参考に選ばせていただいています。
しかし今回はまだ★評価が無いので、自分の勘を頼りに雰囲気が良さそうなこの作品を選びました。(Newって書いてありますし見放題ですからね、大丈夫でしょう)


マイナーな作品なのでしょうか、Youtubeで公式トレーラーが見つからなかったです。
このIMDbという海外サイト(安全ですよ)で英語にはなりますが、公式トレーラーが観れます↓
https://m.imdb.com/title/tt8429394/?ref_=ext_shr_lnk

感想


ストーリー…

主人公のロジャー、その恋人のベス、そしてロジャーの幼馴染の親友ジョーダンの3人は、ロジャーの唯一の肉親である父親が亡くなり、遺産として残された家を相続するためその家に帰省します。
ロジャーの母親は失踪中、ロジャーの妹アメリアもロジャーが子供の頃亡くなっているので、彼にはもう家族と呼べる存在がいなくなってしまいました。

家の中を整理中、天才物理学者だった母の仕事部屋で、母親が遺した方程式と、身に覚えの無いロジャーが子供の頃の精神科のカルテを発見します。

このカルテだけでは良く分からない…(おまけに字も汚いらしく何が書いてあるのかも分からない…)


そして葬儀の日、参列者が帰る中、母の仕事部屋で見付けた精神科のカルテに書いてあった、主治医とおぼしき人物と偶然出会ったロジャーは、自分のカルテのことを問い詰めますが、精神科医に誤魔化されて立ち去られてしまいます。(何か訳ありな様子)

納得いかないロジャーは、後日精神科医の元を訪ねますが、この時も有耶無耶にされ、大した収穫もなく帰らざるを得なくなります。

この辺りくらいから、ロジャーの相続した実家(結構豪邸で羨ましい)で不穏な空気が流れ始め、怪しい人影が出没するなどの怪奇現象が起き始める中、仲違いしたベスが家から出ていってしまいます。

家に残っているジョーダンとロジャーは、ロジャーのカルテを盗み出すため、精神科医の診察室に忍び込みます。(完全に犯罪です。この人たち一線越えてます)

因みに作中明言はされていませんが、ジョーダンは電子ロックされている精神科医の診察室の鍵をハッキングして開けたり、父親の遺したパソコンのパスワード解析など、コンピューター関連に非常に長けている描写があります。(謎多き人物)

タイミングが悪く、ロジャーとジョーダンがカルテを盗みに精神科医の所へ行っていて家を留守にしているとき、なんとベスがロジャーの家に帰って来ます。(自分も悪かったからと…やっぱりロジャーのことが大切なんですね)

これが最悪のタイミングで、合鍵で家に入るベスに悲劇が襲いかかります。(この作品の良心が!)

漸く窃盗からから帰ってきた泥棒2人組、ロジャーとジョーダンはベスに起きた悲劇に気付くことも無く、盗んできたカルテを読みにかかります。

カルテだけでは核心的なことまでは分からず、後日ロジャーはまた精神科医の元を訪ねます。(仏の顔も三度まで)

ここで明るみになった事実として、この精神科医とロジャーの父親が不倫関係だったこと、そしてロジャーの記憶はこの精神科医の手により、封印されていたことがわかりました。
そしてロジャーが精神科に連れてこられる原因になった、『友達と呼ばれる存在』に関しても衝撃の事実が明かされます。

ロジャーは精神科医から封印を解いてもらいます。

そんな折、ジョーダンから連絡が…。

父親のパソコンのパスワードを突き止めて、保存してあった動画を見るロジャーとジョーダン。

その動画に映っていたのはベスを襲った化け物と同じ者が、父親を襲っている映像でした。
そしてよく見るとそれはロジャーの母親と同じ顔をしていました。

徐々に失われた記憶を取り戻していくロジャー、そして少しずつ真実へと近付いていきます。

母親が遺した方程式が気になり、ロジャーは方程式を解きます。(作中詳しく明言されていませんが、U-NEXTの説明によると、ロジャーは母親と同じ物理学を専攻している学生という設定らしいです。ずば抜けて頭が良い事は明言されていました)
どうやら方程式はタイムトラベルをするためのものだったことがわかります。(SFホラーだったのか!?)

どうやら母親はアメリアが亡くなる前、つまりまだアメリアが生きていた頃にタイムトラベルしようとしていたようです。

しかしその方程式には間違いがあったため、母親はあの化け物のような姿になってしまったことが判明します。

ロジャーは母親の仕事部屋へ行き、そこでベスの〇体を発見、ロジャーとジョーダンは2人列車に乗り逃避行かと思われますが、ロジャーはジョーダンを残しけじめをつけるために1人家に戻ります。

家に戻ったロジャーは、母親の仕事部屋からタイムトラベルに必要なメカを取り出して起動させ、過去にタイムトラベルします。

そして方程式の間違いを直すと…全ての悲劇は回避された事を匂わせつつ、静かに映画は幕を閉じるのでした。



感想

ざっと言うとそこそこ楽しめて雰囲気もまあまあなSF要素もある、当たりとは言えないけど、ハズレとも言い切れないホラー映画といった感じでしょうか。(私がU-NEXTに★評価付けるなら多分★2つだと思います)


映画の冒頭の方から、ロジャーとジョーダンの関係性に引っ掛かるものを感じていて(ジョーダンは女性)、何となくジョーダンはロジャーの事が好きなんだろうな…って感じていました。

ロジャーの方はジョーダンのことを親友と思ってるのが伝わってきたけど、ロジャーの事が好きなジョーダンからしてみれば、あのロジャーの距離感はジョーダンにとっても、ベスにとっても良くないな…って思います。(ロジャーとジョーダンの距離がちょっと近すぎる気がします)

現に映画後半のロジャーが真剣に母親の方程式を解いている最中、しれっとジョーダンが愛してる…とか言ってしまうので『なんやこいつ…』とジョーダンに不快感を覚えました。

〇害されたベスが可哀想で…ベスの〇体を発見した時と、その後のロジャーの行動も『なんやこいつ』とさらにロジャーにも不快感を募らせました。

私は登場人物誰にも感情移入出来なかったですが、唯一ベスだけは好きでした。

あまり細かいところは作中明言されなかったので(ロジャーが物理学を専攻している学生など)、私はてっきりロジャーが学生ではなく社会人だと思っていました。
(ベスは課題がどうとか言って勉強しているシーンがありました。)
もしかしたら私が見落としていただけで、ちゃんと明言されていた可能性もあります。


タイムトラベル関連の映像以外はそこそこ雰囲気は好きです。まさかあれでタイムスリップするだなんて、かなりイカれてるイカしてます。


あとストーリーでは細かい記述を避けましたが重要な事実として、母親の方程式は間違い無く、ちゃんと正しい方程式でした。
では何故、完成した方程式に間違いがあったのか…気になる方は是非映画をご覧になって確かめて見てください。
大丈夫です、ちゃんとそこそこ楽しめます。ただし、責任は持ちません。

映画『レッド・ウォーター/サメ地獄』(※警告文の後ネタバレあり)


太陽光発電みたいにストレスを電力に変える技術があればいいのに。そうしたらきっと電力供給不足は瞬時に解決されると思う。

なんて荒唐無稽なことを考えながら、日本の片隅に住む善良な底辺はコーヒーをお供に映画をみることにした。

こんなアンニュイな日はゆるく吹き替えで、ながら見できる大味そうなサメ映画『レッド・ウォーター/サメ地獄』をみることにした。




【レッド・ウォーター/サメ地獄】

アメリカ・2003年…∣ホラー/アクション/パニック

『キャスト』

ルー・ダイアモンド・フィリップス

クーリオ

ロブ・ボルティン

クリスティン・スワンソン

『監督』

チャールズ・ロバート・カーナー

『脚本』

J・Dフェイゲルソン




ざっと言うと期待以上に大味なB級感溢れる映画で、ながら見にはまあ…適していると思う。(最適ではないかもしれない)

アメリカ・ルイジアナ州のアチャファラヤ川の下流にある湖が舞台で、湖で遊んでいたリゾート客の若い女性が巨大オオメジロサメ(オオメジロザメは淡水で長時間活動できる)に襲われる事件から物語が始まる。

冒頭からサメ映画のありがち王道展開はいやが上にも期待感を高めてくる。(期待感は割とここがピーク)


ルー・ダイヤモンド・フィリップス演じる主人公、元優秀な石油採掘技術者ジョン・サンダース(あまり優秀そうに見えない、現在釣り船屋)の元に、石油会社に勤める元妻ケリー(美人)が同じ会社に勤めるジーン(嫌味なインテリ風)とともに、アチャファラヤ川での石油採掘の協力を得ようとやって来る。


過去に油田事故で同僚を〇亡させた事を自分のせいだと責め続けていることもあり、最初は断るサンダース。

部下のエメリー(信心深い、妻あり。主人公より好き)の給料も半分しか渡せないほど金銭的に困っていて銀行に借金もしている為、エメリーに説得され(給料半分しか貰えない身としたら死活問題)、報酬のため渋々元妻ケリーの依頼を受ける所から本格的にストーリーが動き出す…。








※ここからネタバレがあります。












この映画はサメより主人公サンダース達とマフィア達の揉め事がメインというか、サメの活躍は地味めに抑えられてる感があります。(海じゃなく湖(川)が舞台だからなのか)

とは言えド派手な活躍はしないけど、サメ映画のサメとしてきちんと最低限の仕事はします。

ですが勝手にタイトル『サメ地獄』からもっと沢山のサメが派手に暴れまわるのを想像していたので、若干肩透かしを食らった感は否めません。

(サメに襲われた人にとっては十分サメ地獄なんですけどね…苦笑)

勿論最後サメは倒されるのですが、倒され方が石油採掘ドリルみたいなイカツイやつを口に『ズボッ!』と入れられ、ドリルに口の中ギュルギュルされたのが画期的なやられ方で、このシーンが映画中一番良かったです。

そしてサンダースたち(エメリー、ケリー、ジーン)パーティーがアチャファラヤ川の石油採掘場で、石油採掘をするのですが、その直ぐ近くにはマフィアの先客がいました。

彼らは石油採掘しに来たわけじゃなく、裏切った仲間が川底に組織からせしめたお金を隠していて、そのお金を回収するために来ていただけだったんですが、予想通りというか彼らと一悶着起きます。

ケリーが川底で調査をしていたとき、時を同じくして二人で川底に隠したお金を回収しに来たうちのマフィアの一人が、川底に捨てられた車のドアに頭をぶつけ気絶。

するともう一人のマフィア(裏切って金を隠した奴)が、その気絶した奴の酸素ボンベをわざと口から抜いて船に上がってしまいます。(始末する気満々)

そこに異変に気付いたケリーが気絶したマフィアを助けるのですが、これが波乱の幕開けになります。

マフィア達をライバル会社が石油を横取りに来たと勘違いしていたジーンは、マフィアの怒りにふれる失礼な発言をしたため(口は災いの元)、銃で足を撃たれ(沸点が低いマフィア怖い)、それが切っ掛けで中盤辺りで〇亡してしまいます。(折角ケリーが助けたのに恩を仇で返すマフィア怖い)


マフィアに囚われたサンダース達でしたが、そんな折川底を掘るドリルが放置されていたため、発生したガスが危険レベルに達し、石油採掘場が爆発。

採掘作業員2人が〇亡、石油が噴き出し主人公の師匠的立場の人が、噴き出した石油を止める為、川底の石油バルブを閉めに川に潜った際、サメに食べられて〇亡という悲惨な状態になります。(真面目に働いてただけなのに作業員達かわいそう、サメに食べられた師匠もかわいそう)


この時『サンダースお前行かないのかよ!?』とつい口から本音が飛び出してしまいました。

サンダースは師匠がサメにやられた後潜りました。(せめて一緒に潜っていれば)

その後マフィア達も仲間割れが起きたり、わちゃわちゃしだしたりして、監視役のマフィアが一人サメに食べられ〇亡、この辺りからクライマックスへ。

終盤まであまり良い所が無いサンダースでしたが、やっと終盤一人生き残ったマフィアと燃え盛る炎の中、一応一騎打ちの銃撃戦をしたり、活躍する見せ場があります。(サンダースがマフィアのボートのエンジンを銃で撃ったせいで爆発して火の海に…って流れだったと思うけどその辺あまり覚えて無いです、すみません)

銃撃戦では倒せなかったマフィアは、川に落ちてサメに食べられ〇亡。(サメに食べられるシーンは若干の見せ場あり)

サンダースとケリーは元サヤに戻った感のある終わり方でした。(洋画必須のキスシーンあり)

想像していたより、人同士の揉め事でわちゃわちゃしていた感じでした。

特に胸糞シーンも無く、グロ描写もかなり抑えめなので、期待せずに気楽に見るにはそこそこ(本当にそこそこ)楽しめる映画だと思いますがあえてオススメはしません。